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アスリートとキャリア

12月も中盤に差し掛かっており、
年末ムードも漂ってきていますね。
 
さて、今日は、アスリート、
スポーツ選手における
コーチングについてお話し
していきたいと思います。
 
ずっと以前より私を知っている人からは
私がスポーツに関わるコーチングを
やっていると知ると、驚かれることが
多いです。
 
全くもってアスレチックではなくて、
競技経験もない人が、
なぜ、スポーツチームや選手の
コーチングが出来るのか?
確かに、疑問ですよね。
 
その秘密の根底には、
メンタル・マインドのコーチング
というものが現代において
格段に進化したという
ことがあります。
 
 
コーチングの前身となっている
心理学は、確率・統計を使って
科学的に立証していく学問でした。
ですから、専門分野、研究対象は
ある特定の分野に区切って
取り扱うことが一般的でした。
 
しかし、最先端のコーチングは
人の脳の仕組みを使っています。
 
私が、採用している認知科学を
ベースとしたコーチングにおいては、
それが、人・人の脳に
関わることであれば、
どんな人でも、どんな分野でも、
個人だけではなくて、人の
集まりである集団、組織に
おいてでも、応用することが
可能な領域まで、発展を遂げて
いるのです。
(極度の精神疾患がある方など、
もちろん例外はあります。)
 
いやー、すごいですよね。
素晴らしいです。
私は、アスリートと関わることが
本当に大好きで、この仕事が
できているのも、そして、
クライアントにインパクトの
ある変化をもたらすことが
出来るのも、この科学の進歩の
おかげだと、日々、感謝と
喜びの思いでいっぱいです。
 
 
二兎を追うものは一兎をも得ず
ということわざにもあるように、
「選択と集中」が成功への鍵で
あると言われていた時代も
ありました。
 
それが、人の脳がもった可能性が
証明されている今、たくさんのことを
同時に目指してもいい、むしろ
その方が人の能力(脳力)が
発揮されるということが
分かってきました。
 
意識が散漫になるのではないか?
1日は24時間しかなく全ては無理・・・
というご指摘もあるかと思いますが、
今日はそこまで細いことはお話し
しません。
 
認知科学の世界のコーチングが
目指すところは、人生全般の
パフォーマンスアップです。
そして、それは、多面的なゴールを
追い求めることによって
実現されるのです。
 
 
数週間前に、全米オリンピックチームの
監督を歴任されたマーク・シューベルト
コーチが来日されました。
 
今年もご一緒させていただく機会を
いただきました。マークは水泳と言う
競技のコーチではありますが、
行なっているのは、人生全般の
コーチングなのです。
 
コーチをやってきて一番嬉しいことは
自分のクライアントがコーチングを
生かして輝かしい人生を送っている
ことだとおっしゃっていました。
 
競技スポーツをやりながらも、
学業や人間関係全てにおいて
パフォーマンスアップし、
また引退後も自分が望んだ
人生を切り開いて、その人なりの
成功(成幸)を掴んでいることが
何よりも嬉しいと、
マークは言います。
 
 
私が行うコーチングも、
競技におけるパフォーマンスアップに
止まりません。
アスリートの人生全般に
関わって様々な面での望みを
叶えていくことをお手伝い
しています。
 
デュアルキャリア、パラレルキャリアと
いう言葉がよく聞かれるように
なりました。
 
そして、セカンドキャリアについて
現役時代から考えることの
大切さも注目されています。
 
マインドコーチングの観点から言うと、
当たり前と言うか、それだけでは
足りないと思っています。
 
デュアルだけでなくて、人生を
多方面に、マルチに見ていくことが
大切です。
 
スポーツはできるけど、
仕事はできない。勉強もできない・・・。
そんなことはありません。
何かに秀でていると言うことは、
マインドの使い方が上手だからです。
 
であれば、自分の脳の使い方の
パターンを理解して、さらに
パフォーマンスアップするためには、
どうすれば良いのか?
他の分野にも応用するには
どうすればいいのか?
それを体得すればいいのです。
 
脳は一つです。
24時間365日私たちの人生を
支配しているのは脳なんです。
競技の時にさえうまく使えていれば、
それで十分と言うことは
あり得ないのです。
 
どこかの分野での脳の使い方は、
他の分野においても影響してきます。
相互に、マルチに密接に関わって
いるのです。もともと一つなので
当たり前といえば当たり前です。
 
そして、自分の得意分野で体感した
脳の使い方を応用していけば、
芋づる式に人生は発展していきます。
そのためには、人生全般における
ゴール設定、コーチングの世界では、
バランスホイールと呼んでいますが、
これが極めて重要になります。
 
 
バランスホイールの考えから
いけば、ファースト、セカンドの
考え方もありません。
どちらも重要なのです。
 
もちろん、時間軸でどちらかが先、
後と言うのはあります。
それは、その時点でのゴールの
重要度によって決まります。
 
しかし、多方面にゴールを
持っておくことは大事なのです。
 
 
ゴールは自分が心から望むことです。
選手としての生活は望むこと
だけど、その後の人生は
何もやりたいことがない。
すると、選手はwan-to、
引退したらhave-toの人生に
なってしまいます。
 
競技はwant-toだけど、
競技以外は興味がない(have-to)で
あれば競技においても
最大のパフォーマンスを
出すことは難しくなります。
これが脳の仕組みだからです。
 
 
現役時代から競技に対する、
また競技を超えたところの
ビジョンを持っていれば、
必ず何らかの高いゴールが
競技以外の面にも現れてきます。
そして、それは自分が心から
望むゴールであるはずです。
 
キャリアは多くの人にとって
人生の大きな柱です。
その大事な柱ですら、
それ一本では立つことが
できないのです。
人生の他分野とは
切っても切り離せないのです。
 
 
プロ選手としても一流、
ビジネスパーソンとしても一流、
家族に幸せをもたらす存在、
仲間からは信頼されて大切な存在、
地域・社会の発展に貢献し、
自分の趣味の世界を思いっきり楽しむ。
そんな人生が実現できるのです。
 
総合的な人生のパフォーマンスアップの
実現をサポートする。
それが私がコーチとしてアスリートに
提供していることです。
 
これほどエキサイティングな
お仕事はないのではないかと
思っています。
ありがたいことです。
 
 
今日もみなさまに
愛と感謝を込めて。
 
慶子
 
 
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