リーダーシップのかたち
このブログでも何度も書いていますが、
リーダーシップとはコーチング
そのものです。
企業においては、リーダーはマネージャーとも
言いますね。そのリードしているのが、
人なのか、チームなのか(これも人ですが)、
業務・プロジェクトと言う担当領域なのか、
色々とありますが、必ず、人が絡んできます。
リーダー、マネージャーに求められるものは、
その分野の専門性、知識や経験だけ
ではありません。
ひと昔のリーダーやマネージャーの仕事は、
文字通り、管理すること、導くこと。
だったように思います。
その管理の仕方、どこへ導こうと
しているのかによって、
チームメンバーのパフォーマンスが
変わってきます。
私がアメリカにMBA留学する前、
本当に自分が進みたい道なのか?
見極めていくために、
様々な大学のセミナーやイベントに
参加したり、卒業生、現役の学生に
会いに行きました。
アメリカにも何度か行っては
その都度、入学審査官の話を
聞いたり、学校見学をしたり、
授業を聴講したり。
その頃から、
「リーダーシップのあり方とは?」
と言うことにずっと興味があったの
でした。
学校によっては、個の力を最重視し、
あまり、チームワークを重んじない
ところもありました。
そんな学校の言う、リーダーシップは
ある意味、統制といいますか、
リーダーが最適と思った解を示して、
部下たちがわき目もふらずに
そちらの方向に向かって
勤勉に働くように統制していく、
と言う意味が強かったように思います。
カリスマ性、パワー、権力、
統率力、支配力、などが
重視されているリーダーの形。
自分はそういったリーダーシップには
あまり魅力を感じなかったのです。
もちろんリーダーがビジョンを
指し示すことは大事なのですが、
それがリーダーの個人的な見解だけだと
先ほどの権力、統制になりがちです。
リーダーが絶対となると、新たな
アイディアも生まれて来なくなる。
そのビジョンの中に、そのリーダーに
ついていく個々人が、
一緒にそこへ行きたい!と思える、
集合的なゴールが含まれていることが大事。
示し続けるのはリーダーの役割でも、
一緒に作っていく、さらに高いものに
していく。そんな柔軟性がリーダーシップが
私が無意識に魅かれていたものでした。
かつ、当初からリーダーは、誰でもなれる。
という考え方が好きでした。
誰でもなんかしら、チームのゴールの
向かうために率先して何かをするなら
(イニシアチブを取るなら)
それも一つの、リーダーシップのかたち。
そんなお互いがお互いのリーダーでいるため
チームワーク、コラボレーションが
自ずと、自発的に起こっていて、
チーム力が、個の総和をはるかに
超えるパフォーマンスを発揮できる。
この考え方に魅かれて、
そんな場を提供してくれる
受験先を選んで、チームワークや
組織マネージメントの領域で
著名な学校に進学したのでした。
今振り返ってみるとすべて
コーチングの考え方なのですね。
我ながら、それを察していたとは、
すごいと思います(笑)。
とはいっても、そう思っていても
当時、体現できていたのかは、
別の話なのですが。
全ての根底は人であり、
人の集まりである組織なのですね。
いつもそこに興味があった私が、
今こうやってコーチをしているのは、
自然の流れと言いいますか。
当時から根っこにゴールが
あったのだなと思います。
と、私の思い出話をしたかった訳では
なかったのでした。
時代が大きく変動する中で
組織が、社会が、世界が進化、
発展していくためには、
想像力・創造力
(イマジネーション、イノベーション)
が不可欠です。
このイノベーションはどこから
起こるのかと言うと、
高いゴールです。
真に価値があるもの。
それは、より多くの人に
対して価値を提供するもの。
喜び、幸せ、心身の豊かさを
提供するもの。
つまりは、イノベーションは
抽象度の高いゴールなしには
起こり得ないのです。
反対に統制や支配の元では
豊かな思考や発想が抑えらて
しまいます。
真のリーダーシップとは、
どれだけ抽象度の高いゴールを
持てるかにかかっています。
多くの人を包み込むような
高いゴールを持ち、
その実現のために
多くの人を巻き込み、
関わった全ての人、
多くの人を感動させる。
統治や権力、支配と言う
従来型の管理、マネージメントでは
これはできません。
自分が良ければいい。
自分が勝てればいい。
人を支配したい。コントロールしたい。
自分に従えたい。
自分(たち)が勝てればいい。
そんな狭い世界での競争では
イノベーションは起きません。
本来のイノベーションは
もっともっと自由です。
それを実現したいと言う
自由意志によってのみ成り立ちます。
そして、自ら掲げたのであれば、
やり遂げたいと言うコミットメント
と言う責任が伴うのです。
誰もがリーダーの時代です。
誰もがコーチの時代です。
私は、経営者の方にはもちろんのこと、
アスリートにも他者に対するコーチング
(リーダーシップ)を
お伝えしています。
その選手が個人競技選手であろうと、
チーム競技であろうと関係
ありません。
個人の場合でも、自分を支えてくれる
関係者が必ずいます。ファンがいます。
チームの場合も共に戦う仲間がいます。
チーム内での競争ももちろんあるでしょう。
でも、真の価値はいかにチーム力に
貢献したかです。
これは、自らがチームメートの力を、
そしてチーム力を引き上げる
コーチであること、
リーダーであることなのです。
個が立つプレーヤーもいます。
しかし、プレーの場面では
一見、個に見えて、必ず
密接にチームが絡んでます。
応援しているファンを
巻き込み、本当の意味で
味方につけます。
自分たちがさらに力を出せるような
場づくりに貢献しているのです。
リーダーを育成するコーチング。
それが私の天職です。
今日もありがとうございます。
愛と感謝を込めて。
慶子
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