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組織のカルチャーが生産性を左右する

今日も涼しくてとても
過ごしやすいですね。
セミの鳴き声はまだ力強いですが、
秋の気配を感じます。



さて、コーチング事業の柱を
ビジネス、スポーツ、教育、医療に
据えてから、そのゴールに見合うような
ご縁をいただいています。

どこの業界にいても、
人、そして人の集まりである組織の
運営が要で、つまりは、
人と組織のマインドが全てを
支えているのだと実感する
毎日です。

自分が会社員の時に
感じていたことが、
コーチングを学んだことによって、
理論的に整理されましたが、
今、スポーツや教育、
医療に関わっていても
全ては同じ仕組みなのだ、
と感じます。


少子高齢化が問題と
されますが、
その解決策の一つとして、
生産性を向上させることが
あるのではないかと思います。

IT化が進み、さらにはAIが
登場して、どんどん効率が
上がってきてもよいはずなのに
実際はそうではない。

日本の経済は低迷の
一途をたどっています。


私自身が企業を卒業して3年に
なりますが、新卒の時から
退社するまで、IT技術は
どんどん進化しました。

PCのリモート接続が発達して、
スマホが一人一台になって、
タブレットPC
なども配布されて、
手作業だったものが
ソフトウエアの導入によって
システム化されて・・・
かといって、仕事に
費やす時間は短くなるどころか、
長くなる一方でした。

昭和的な長時間労働を
重んじる風潮はなかなか
消えていかない。

戦後はものは作れば作るほど
売れましたから、
長く稼働した方が良かったわけです。

効率性というのは、
さほど重視されなかったのでしょう。

しかし、今は、
価値のあるものでないと売れない。
創造性の高いもの、
人の潜在的なニーズを
くすぐるようなものでないと、
ものが売れなくなりました。


そして、働き方改革の時代。
企業においても、
教育や医療の現場においても、
労働時間を短くする
方針が打ち出されていますね。

スポーツに関しても、
ただ闇雲に、長時間トレーニングを
する時代から、体の仕組みや
疲労度合いを理解して、
栄養学なども取り入れながら、
効率的にトレーニングする
流れが進んでいるように
思います。


忘れてはならないのは、
生産性を左右する一番大きな
要素は何か?それは、まさに
人のマインドなのです。

そこに改革のメスを
入れずに、ただ、制度や
システムなどの外的要因を
だけを変えようとしても、
改革はうまくいかないのです。

人のマインド、そして、
人が集まる組織における
マインド、それを、
組織文化、コーポレートカルチャーと
呼んでも良いですね。

長時間労働そのものが
問題なのではなく、
have-toを強いられる、
ストレスの中で
長時間耐え続けることが
問題なのだと思います。

努力を努力と思わない、
ただやりたくて仕方なくて、
全力で取り組んでいる状態なら
健康状態に悪影響を及ぼす
こともなくなってくると
思います。

綺麗事に聞こえるかも
しれませんね。
実際には、問題は
もっと複雑なのだ、
と言われるかもしれません。

しかし、根本的な突破口は
シンプルに考えてこそ見つかるもの。


生産性の高い組織は、
高いゴールを持った組織。
構成員一人一人が主体性を
持って、自らの意志で
心から(want-toで)会社のゴールの
実現に貢献したいと思う個人の
集団である組織。

一人一人が、それぞれの形で
リーダーシップを発揮する。

仲間・同僚を尊重し、
自分たちなら、
組織のゴールを実現できると
心から信じている。

のびのびと仕事に
取り組んでいるので、
抽象度も高い。
俯瞰した視点を持てるので、
創造力も発揮される。

それが、ハイパフォーマンスな
組織なのです。


ハーバードビジネススクールの
研究で、このような
ハイパフォーマンスな
カルチャーを持った企業と
そうでない企業とで、
11年間における純利益の成長率において
756倍もの差があったという
調査結果があります。
(Net Income Growth 756% vs. 1%)
John P. KotterとJames L. Heskettの共著書
Corporate Culture and Performance (2011)より
サマリーはこちら


これは、企業の例ですが、
人の集まり、他の組織形態
においても同じことが言えます。

組織文化作りとは、
組織のゴール作り、
ゴールの共有から
始まります。

組織のゴールに向けて、
お互いがお互いの成長を
サポートするリーダーである、
つまりはコーチである文化が
醸成されていけば、
必ず組織の生産性は上がります。

自ら主体的に動くので、
過度な管理はいらなくなる。
Have-to(〜しなければならない)
という恐怖政治がなくなって、
want-to(〜したい)で溢れる。

生き生きと、のびのびと、
楽しくかつ、真剣に、
生きがいを持って
取り組める組織。

そんな組織を増やして
行くことが、社会全体を
活性化させる一番の近道だと
信じています。

私でお役に立てる場があれば
喜んでサポートいたします。


今日もみなさまに
愛と感謝を込めて。

慶子

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