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意見の違いを昇華する

組織マネジメント関連の
投稿が続いています。
組織においては人間関係が
全ての土台になっていると
言っても過言ではありませんね。


多くの人間関係の悩みが、
意見や価値観の違いから
起こります。

意見や価値観の違いは
認知の違いから起こるので、
あって当たり前です。

世の中には絶対的な真実は
ありません。自分の頭の中の
信念の世界(ブリーフシステム)で
捉えたことを、「真実」
と判断するのです。

一人一人が固有の脳(マインド)を
持っているのと同じで、
その判断は一人一人
違います。


意見が違うこと、
価値観が違うことは
脳の仕組みからすると当たり前。
信念の世界は一人一人
違うのですから、
違うこと自体が問題ではないはず
なのです。

しかし、実際には
自分の信念とは違うことが
相手から提示された時に、
自分の意見が否定されたと
捉えてしまったり、
どちらが正しいかというところに
論点が飛んでしまうことが
問題の火種となりえます。


どちらの意見もその人の
世界では正しいのですから、
自分はこう思う。
でも、相手はそう思うのか。
それは、なぜなのだろうか?
と、相手の意見をジャッジせずに
聞いてみることが大事です。

しかし、意見の食い違いが起きると、
感情のスイッチが入りやすくなり
冷静に相手の意見を聞きづらく
なります。

自分の人格が否定されたようにも
感じてしまい、
相手を攻撃したり、
相手の意見を否定し返すことで、
自己防衛しようとするのです。


表題では、「昇華」という言葉を
使いましたが、
より高い状態へもっていくことが
大切であるという意味を込めて
この言葉を選びました。

つまり、抽象度を上げることです。
物事を見る視点の高さのことです。
世の中の概念には、必ず
抽象度という階層があります。

横並びで、どちらが正しい、
間違っていると戦っても、
そこに答えはありません。
つまり、これは同じ抽象度の
争いなのです。

これをどう昇華するか。
一段、二段上の見方を
することで、双方にとって
受け入れやすい捉えどころが必ず
生まれてくるのです。

どちらか一方だけを上げて
どちらかを下げるのではなくて、
双方を上げていくのです。

抽象度を上げれば、
そこに必ず、それを包摂する
(包み込む)ような概念が
生まれます。

いわば、公倍数を探すような
感じです。
2と3の最小公倍数は6です。
意見の交換においても
必ず6が存在する。

横並びではなくて、
上に上げるのです。

「妥協点」という意味では
ないですよ。
妥協点は、横並びの関係上に
存在するものです。

目指すのは、上に昇華した
お互いがハッピーな方向性です。


横の争いに勤しんでいるときは、
上に上がるというところに
視点が行きにくいです。
感情のスイッチが入って
しまうからです。

一呼吸して、冷静さを取り戻し、
論理脳のスイッチをオンに
します。

前提として、価値観や意見の
違うがあるのは当たり前。

意見を言い合うのは、
意見の交換で、
人格の否定ではない。

どうやって縦に(上に)、
膨らんだコミュニケーションに
発展できるのか?

こんな風に考えてみてください。

これをマスターすれば
人間関係上での
苦悩は随分と楽に
なるのではないかと思います。


今日もみなさまに
愛と感謝を込めて。

慶子

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