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部分と全体の相互関係(ゲシュタルト構造)

日差しは厳しくても、
少し涼しく、秋の気配を
感じるようになりました。


今日は部分と全体の関係に
ついて話していきたいと思います。
つまり、ゲシュタルトというものに
ついてです。

こういうと難しく感じるかも
しれませんが、大丈夫です。
なるべくわかりやすくお話し
していこうと思います。


ゲシュタルトを簡単に
言うと、
部分が全体に影響を与え、
全体が部分に影響を与える
ことです。

何かを構成している一つの
部分が変化すると、
全体にもその変化が波及します。

また、全体が変化すると
その中の部分にも
変化が起こります。

部分と全体は密接に
関わっており、単体で
捉えることができない、
ということです。

また、全体とは、ただ
部分を足し合わせた
だけのものでもないのです。


辞書を引くと下記のように
書いてありますが、
ちょっとわかりずらいので、
参考までに。
これが分からなくても
大丈夫です。

《形態・姿などの意》知覚現象や
認識活動を説明する概念で、
部分の総和としてとらえられない
合体構造に備わっている、
特有の全体的構造をいう。形態。
<デジタル大辞泉より>


人のマインド(脳と心)も
ゲシュタルト構造です。

何か一つのことでの
心理状態が自分の全体の
心理状態に影響します。

ものすごく悲しいことが
起こると、他に良いことが
あっても、悲しい気分に
占拠されることがあります。

また、とっても良いことが
あると、一気に人生がバラ色に
感じることもあります。

また体のどこか一部の
調子が悪かったりすると、
なんだか体全体がだるくなって、
気分まで下がってしまう。

そんなこともありますね。


組織においても同様です。
どこかの部門での問題は、
組織全体の問題となり得ますし、
どこかの部門の問題だと
思われていたことが、
実は、全く違う部門の
問題が引き金となっていた
場合もあります。

また、どこかの部門の
問題が解決したら、
他の部門にも連鎖して、
問題が一掃されて
しまったということも
起こり得ます。

つまり、部分も、
全体も、また部分同士も
密接に絡みあっている
ということです。


組織という場において
起こった問題は、例えば
特定の個人の問題のように
思えた場合も、組織全体に
大きな影響を与えます。

個人の問題も、組織という場の
によって起こるのであれば、
組織も、そしてその構成員である
一人一人もその問題から
完全に無関係ではない。

ということなのですね。

また、10人で構成されている
組織があったとして、
その10人の個人の力の総和が
必ずしも、全体の力とはならない。
それよりも、大きくもなるし、
小さくもなる。それは、
その構成員がどのように
全体に働きかけるかによるのです。


ゲシュタルト=
コンフォートゾーン
とも言えます。

一人一人のコンフォートゾーンが
場のコンフォートゾーンを作り、
場のコンフォとゾーンが
個人のコンフォートゾーンに
影響するのです。

組織の高いゴールを
実現していこうとするなら、
組織を構成する一人一人が
当事者であり、
全体のコンフォートゾーン
に関与している。

そして、個人も、
自分が属する場のコンフォートゾーンに
多かれ少なかれ、影響を受ける。

そして、臨場感の強い個人の
コンフォートゾーンに
組織のコンフォートゾーンも、
それを構成する個人の
コンフォートゾーンも
引っ張られるものです。


組織の人間関係上の
問題は、原因を特定することが
とても難しい。
それは、当事者だけの
問題のようにも見えるかもしれません。
(そして、当事者に加害者と
被害者がいるように
見えてしまうけれど、
それも相互に複雑に絡みあっているから、
一概に言えない場合もある。)

実は場というものが
その状況を作ることもあるし、
その場を構成している
他の人々も、場に
関与しているから、
一見、当事者には見えないような
個人が影響を与えている
場合もあるのです。

人間関係上の問題で、
犯人探しをしても、
明確な答えは見つからず、
人が人を責め合い、
さらに自体が悪化するのは
このためです。


自分は組織や、周りの人のために、
どんなコンフォートゾーンを
持ち続けていたいか?

高いコンフォートゾーンを
持ち続けることが、
自分の大切な周りの人や
組織への貢献となるのです。

Want-toで溢れた
充実した日々を
送っていれば、
自分の周りの人にも、
良い影響を与えることが
できるのですね。

どんな全体にしたいから、
そのために、自分がどんな部分で
いたいのか?
それが意識できれば、
出来上がるゲシュタルト、
つまり、コンフォートゾーンは
大きく変化しますよ。


今日もみなさまに
愛と感謝を込めて。

慶子

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